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静かに気骨あるたたずまい、料亭「錦戸」 |
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| ↑料亭・錦戸の趣ある門構え |
大阪南船場、創業60年を誇る料亭「錦戸」は、四季折々の会席料理と、すっぽん料理で有名な料亭です。
近年では、ブランドショップやカフェ、ギャラリーなども建ち並ぶ注目のおしゃれエリアにあって、なお、静かにたたずむ門構えと、数寄屋造りのお座敷で味わう食通の味は、内に隠した贅沢、奥ゆかしさこそが美とされる「本物の和の心」を伝えているようにも思えます。
『季節にあわせて献立や部屋のしつらえも変えておりますので、そんな料亭でしか味わえない空気感を五感で感じていただきたい』と御主人 錦戸正儀さんが語るように、たとえば、座に着いたお客様の目線を意識して作られた中庭、部屋の隅には魯山人作という灯りがやわらかな光を放っていました。
そんな媚びることのない静かな気骨が、大阪に限らず、全国からの文化人・財界人のご贔屓(ひいき)を抱える名料亭の証なのでしょう。 |
ご贔屓様の声から生まれた味「まつのはこんぶ」 |
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| ↑お客様のリクエストにより製品化された 「まつのはこんぶ」 |
数々の食通のご贔屓に支えられ、そのリクエストを受けて一般に販売されるようになったのが、すっぽんの出汁が滋味深い「まつのはこんぶ」。
もとは、昭和40年代に先代が考案し、すっぽん鍋の最後の雑炊に添えて出していたもの。ところが、脇役として出していたはずの一品のあまりの好評ぶりに、まずはお客様にお持ち帰りいただける「お持たせ」となり、さらに一般に購入できるように製品化されました。
「まつのはこんぶ」の主な材料は、厚みや大きさまでも厳選された北海道は道南産の真昆布(これをさらに錦戸の倉庫で3年間寝かした)と、ていねいに手作業で選別された山椒。それをすっぽんの出汁で炊き上げること数回、妥協をせずに選んだ食材でじっくり時間をかけて炊きあげます。
食材選び・下ごしらえ・味付け、どこにも妥協はありません。松の葉を思わせる昆布一本一本に染み込んだ、噛むほどにおいしい味わいは、他にはない奥深い美味。
お客様曰く『一度口にしたらやみつきになる』…とのこと。
そのままお酒やお茶のお供として味わっていただけますし、白いご飯やお粥などとの相性もまた抜群です。 |
料亭としての和の心配り |
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| ↑御主人 錦戸正儀さん |
『「松の葉」というのは、「松の葉を添えるほどわずかですが、ほんの気持ちです」という意味で書き添える(いわば「粗品」と同様)日本人の贈答のご挨拶で使われる言葉です。
そんな相手を敬って言葉を添えたりする…このような心遣いは、日本人でなければ理解できない美意識のひとつだと思うのです。
また、日本語におけるもっとも美しいといわれる韻律(いんりつ)は、5・7の韻律。和歌や俳句もこれがベースですよね。ですから、まず口に出して心地よく、ひらがなにすることで目にも覚えやすくいたしました。これは先代のアイディアです』
一流の日本文化の総合空間、料亭ならではの行き届いた心配りが、味だけではなくすみずみまで感じられます。何よりも『味も姿も品良く』が信条と言い切る、お持たせから生まれた料亭の心と技術の結晶「まつのはこんぶ」、ご贈答にはもちろんのこと、ぜひ一度、我が家の食卓にてご賞味ください。 |
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